日本では少子高齢化に伴う人口減少によって、人手不足が様々な企業で問題視されています。

2020年日本の人口は約1億2000万人程度といわれていますが、50年後には4000万人近く少なくなると政府も発表しており、人手不足が根本的に解消されるということは、おそらくないでしょう。

そのため企業としては、従業員それぞれの業務を効率化するなどして、人手不足に対応することが迫られます。

人口減少による人手不足が確実視される中で、企業としてそれを解決するための一つの選択肢が、外国人を雇用するということです。

日本にはいない、もしくはいたとしても他の企業との競争によって、採用が難しい人材であっても、外国人に目を向ければ簡単に雇用することができる可能性があります。

そこで今回の記事では、外国人を雇用するにはどうすれば良いのか具体的な流れや、得ることができるメリットについて、実際に詳しく解説していくので参考にしてください。

外国人労働者の雇用が増加中

厚生労働省が発表している「外国人雇用状況」によると、日本で働く外国人の労働者は約146万人です。これは約10年前と比較すると約2倍の数になっており、日本で外国人労働者の需要が年々高まっていることが分かります。

最近では、日本で働く外国人労働者の受け入れを増やすために、特定技能制度という新しい在留資格制度も始めており、国全体でより外国人労働者を増やそうという試みが行われているのです。

外国人を雇用することで得られるメリット

外国人を雇用することで得られるメリットについて、実際に以下で詳しく見ていきましょう。

労働者の確保

外国人を雇用することで得られる大きなメリットとして、労働者の確保というのがあります。

上記でも紹介したとおり、日本では少子高齢化の影響で人口減少が進んでいるため、将来的に今よりも人手不足が解決されるという見込みは低いです。むしろ人口減少と少子高齢化によって、働くことができる人が少なくなるので、今後より一層人手不足が進んでいく可能性が高いでしょう。

そのため、日本ではなく外国人を雇用することで労働者を確保するというのは、採用活動にあたって効果的な選択肢の一つになります。

優秀な人材採用

優秀な人材を採用することができるというのも、外国人を雇用することで得られるメリットになります。

日本ではそもそもの働ける人が少ないため、優秀な人材を採用することができる可能性も低いです。採用活動に力を注いだとしても、他の企業と優秀な人材を採用するために争う必要があり、なかなか成果を出すことができないという採用担当の人も多いのではないでしょうか。

しかし外国人を雇用すると決めて、採用の目を海外に向けてみると優秀な人材を採用することができる可能性が高まります。日本では、労働人口が少ないために求めている人材がいなかったとしても、外国では逆に人が余っているということもあるからです。

採用することができる母体数も、当然日本よりも多いために、求める人材がいる可能性もグッと高まるでしょう。

海外マーケットに進出できる

これから日本の企業が生き残るためには、海外マーケットに進出することも重要な選択肢のひとつです。

なぜなら日本の人口は今後少なくなっていくため、日本の市場というのも少しずつ先細りしていきます。先細りしていく市場でどれだけ頑張ったとしても、企業として得られる成果はだんだん少なくなっていくので、当然市場が大きい海外に目を向けることにもなるでしょう。

海外マーケットに進出する際に、外国人を雇用していると効率的に業務を進めることができる可能性が高まります。その市場に詳しい外国人が企業の中にいることによって、その国の人々や文化などをあらかじめ知ることができるので、効率的に海外マーケットに進出を始めることが可能です。

外国人労働者の雇用までの流れ

それでは実際に、外国人労働者を雇用するまでの具体的な流れについて、以下で詳しく見ていきましょう。

募集をかける

まずは募集をかけるところから始めなければ、外国人労働者を雇用することはできません。どういった人材を求めているのか、求められるスキルはどういったものなのかをしっかりと見極めて、必要な外国人労働者を雇用することができるように、募集をかけましょう。

日本人を雇用する場合とは異なり、外国人労働者を雇用する場合には、必ず事前に求めているものを明確化しておくことが必要になります。そうすることで効果的に雇用した外国人に働いてもらうことが可能となり、せっかく雇ったのに余ってしまうというような無駄な採用も防ぐことが可能です。

内定・契約書作成・ビザの申請

募集をかけて面接を行い、外国人労働者を雇用することを決めたら、日本人の採用と同じく内定を出します。その後無用なトラブルを避けるために、しっかりと事前に契約書を作成して、ビザの申請をしなければなりません。

ビザの審査・雇用契約を結ぶ

ビザの審査が行われて、無事許可が出たら雇用契約を結ぶことになります。これで外国人労働者を雇用する際の流れは終了です。

あまり知らない人は、外国人労働者を雇用する際には、複雑かつ煩雑な手続きが要求されるのではないかと思いがちですが、実際には上記の簡単な過程で雇用することができます。

優秀な外国人労働者を見極め雇用するポイント

せっかく外国人労働者を雇用するのであれば、できるだけ優秀な人を採用したいという採用担当の方も多いのではないでしょうか。そこで優秀な外国人労働者を見極めて雇用するためのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。

給与や待遇面

パーソル総合研究所による調査によると、日本では高いスキルを持っている人々に対する給料が少ないという結果が出ています。外国人と日本人の賃金格差は、正社員の場合において同じような職業であったとしても、外国人の方の方が平均月収で約5万円近く多いという調査結果もあるのです。

そのため給与や待遇面では、しっかりと評価をして雇用しなければ、優秀な外国人労働者を招き入れることはできません。

どんな言語に対応できるか

外国人労働者を雇用するに当たっては、どんな言語に対応できるかというのも非常に重要になります。英語はもちろんのこと、日本語もある程度出来た方がスムーズに業務を進めることができるでしょう。

また企業として将来的に海外マーケットに進出することが決まっているのであれば、進出する国に合わせて外国人を雇用するというのも一つの選択肢です。予め進出する海外マーケットに合わせて外国人を雇用しておけば、効率的な海外進出を果たすことができます。

まとめ 外国人を雇用する際の流れやメリット

外国人を雇用する際の流れやメリットについて、詳しく紹介してきました。今回の記事で外国人を雇用することによって、大きなメリットを得られることがあるのだと分かった採用担当の方も多いのではないでしょうか。

日本では今後も人口減少で、働くことができる人というのが少なくなっていきます。企業の中でも効率的な働き方や、様々なツールを取り入れて個人への負担をなくすといった対策も取ることができますが、やはりある程度の人材というのは必要になってくるでしょう。

そういった際に、人口減少によって採用活動が激化する日本市場だけではなく、外国人を雇用するといったことに目を向けてみるのも、採用担当として考えうる選択肢のひとつとして持っておくのも良いかもしれません。

もしかしたら日本では見つからない求める人材が、海外に目を向けると簡単に見つけられることができる可能性もあります。