中小企業を中心に、人材不足が叫ばれている日本では、様々なところから人手を確保する必要があります。

企業としても、従業員一人一人の働き方を効率的にするなど、人手が少ない中で様々な対策を行っていますが、人手が多いに越したことはありません。

そこで近年注目されているのが、外国人労働者を積極的に受け入れることです。

特定技能制度など、外国人労働者を国全体で受け入れる動きが活発化しており、今後日本で外国人労働者が増えていくことが予想されます。

もっとも、外国人労働者を受け入れるとしても、受け入れを進める際に問題が起きないのか、問題が起きるとして対策することができるのか知りたい採用担当の方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、今後増えることが予測される外国人労働者の受け入れについて、その問題点や対策の方法を詳しく解説していきます。

今後増え続ける外国人労働者の受け入れ

今後日本では、外国人労働者の受け入れが積極的に行われることが予測されます。 なぜ外国人労働者の受け入れが、近年になって活発化しているのでしょうか。

増え続ける外国人労働者人口

日本では、少子高齢化の影響によって、人口減少が社会問題化しています。

内閣府の発表によると2048年には、日本の人口は約1億人を割って約9,900万人まで減ることが推計されており、日本企業の人手不足は解消されるどころか加速することが予測可能です。

そのため国や企業としても、日本企業の人手不足を解消するための選択肢の1つとして、外国人労働者の受け入れというのを積極的に行なっています。 近年では、新しく「特定技能制度」というのを導入することによって、人手不足が著しい業種で外国人労働者を採用しやすい環境づくりというのも行なっているのが、日本政府の動きです。

こういった動きによって、 厚生労働省が発表した「外国人雇用状況」によると外国人労働者は約160万人まで増えており、毎年過去最高を更新しています。

外国人労働者を受け入れることで生じうる問題

実際に企業として外国人労働者を受け入れる際に、どういった問題が生じ得るのでしょうか。

問題を把握していれば、対処もしやすくなります。逆に言えば、以下にご紹介する問題点に十分に対処できれば、外国人労働者を受け入れることに過度に抵抗を持つ必要はありません。

契約に関する説明の不十分

1番気を付けなければいけない問題は、契約に関する説明の不十分です。日本と外国では、契約に対する意識がかなり違います。

雇い入れる外国人の文化的背景やこれまでの経験にもよりますが、おおよそ外国は日本よりも契約社会です。そのため日本では通例や慣行として行われてきた業務であっても、外国人の方によっては契約にしなければ対応するべきでないと考える人もいます。

そのため外国人を受け入れる際には、必ず日本独自の文化や観光・通例となったものを事前に説明して、納得してから労働契約を結んでもらうようにしましょう。事前にしっかりと相互認識を図ることで、契約後の無用なトラブルも避けることができます。

コミュニケーション面での問題

外国人労働者を受け入れる場合、1番心配なのがコミニュケーション面での障害です。

外国人の方を受け入れたとしても、その方が日本語に精通しているとは限りません。そのため仕事を行うにおいて、コミュニケーション面で不都合が生じる可能性があります。

受け入れ準備不足

外国人労働者を受け入れる際には、企業として全体が受け入れる準備をしなければなりません。

外国人労働者が配属される特定の部署だけに負担を押し付けるのではなく、企業全体が受け入れる外国人の方の文化や言語面を事前に把握しておく必要があるでしょう。また、日本人の間ではそこまで問題視されない会話や態度も、文化の違いで外国人の方にとっては気になる場合もあります。

日本人の間では気にしなかったことでも、外国人の方にとってはハラスメントに感じられる場合もあるので、注意が必要です 。

外国人労働者を受け入れる際に生じる問題点に対する対策

外国人労働者を受け入れる際に生じる問題点について、いくつか上記で紹介しました。

こういった問題点を放置したままで、外国人労働者を受け入れるのは不安ですよね。そこで、企業として外国人労働者を受け入れるにあたって、生じる問題に対しての対策について以下で詳しく紹介します。

対策さえしっかりできれば、後ほど紹介するような外国人労働者の受け入れがもたらすメリットを大いに享受できます。

労働環境を改善し整備する

外国人労働者と労働契約を結ぶにあたっては、細かい点などをしっかりと調整する必要があります。

そのため場合によっては、現在の就業規定や従業員と結ぶ契約を変更する必要もあるでしょう。例えば、外国人の方とすでに働いている日本人の方々の評価を等しくできるような仕組みが必要になります。

また現在使用している社内でのマニュアルや社内案内などを、外国人の方に合わせて表記を変えて労働環境の改善や整備を行うなど、外国人の方の目線からも働きやすい環境を作る必要があります。

相手の文化や言語について共有しておく

外国人労働者を受け入れる際には、相手の文化や言語について企業全体で共有しておくのも重要です。

言語面でコミュニケーションが難しいのは当然ですが、ある程度事前に準備しておくことはできます。また日本とは違う文化を有している人と一緒に働くことになるので、相手のタブーなどを予め把握しておくことも重要です。

受け入れ前にしっかりと相手の文化などを調査して、やってはいけないことや嫌がられることを共有しておけば、トラブルなど生じることなく気持ち良く働くことができます。

外国人労働者を受け入れるメリット

上記では問題点に注目してきましたが、外国人労働者を受け入れることで、企業としても、それ以上に大きなメリットを得ることができます。

人材不足を解消することができる

少子高齢化によって、日本社会は人口減少が凄まじいスピードで進んでいることは上記でも紹介してきました。そのため今後より一層人材を確保するというのが難しくなってきます。

しかし日本では確保することが難しい人材であっても、一旦海外に目を向けると簡単に人材を確保することが可能な場合もあるのは、外国人労働者を受け入れる大きなメリットです。日本では労働人口が少ないため必要とする人材の母体数が少ない場合であっても、外国ではむしろ人手が余っている場合もあります。

日本の中で激しい採用競争を行うよりも、外国人労働者を採用すると決めた方が効果的な場合もあるので、企業の採用担当としては1つの選択肢として検討しておきたいところです。

海外への進出が容易になる

今までは日本の中でのビジネスしか行なっていなかった企業でも、 外国人労働者を受け入れることによって、海外への進出が容易になる可能性があります。

受け入れた外国人労働者の方に、海外市場の担当として働いてもらえば、今までは想像もしていなかった国の市場へ参入することが可能です。

まとめ 外国人を受け入れる際の問題点やメリット

外国人を受け入れる際の問題点やメリットについて詳しく見てきました。

確かに新しく外国人を受け入れる際には、様々な問題点が生じる可能性があります。もっともこういった問題は、今回紹介してきたように、事前に企業として準備を行えばある程度解決することができるものが多いです。

外国人を受け入れることによって大きなメリットもあるので、一概に問題点ばかりであると断じることはできません。むしろ人手不足を解消して、新しい市場を開拓することができる可能性が高まるので、企業としてはより多様性が生まれる可能性もあります。

問題点とその対策を十分に理解することで、外国人の受け入れへの不安を緩和できたでしょうか。メリットも大きい外国人の受け入れを、是非一度前向きに検討してみてはいかがでしょうか。