一昔前とは異なり、現在では就職先には様々な選択肢が増えたので、企業の人事の方でも「求めている人材が集まらない」という声を良く耳にします。

そもそも日本では、少子高齢化が世界の先進国の中でも例の無いほどのスピードで進んでいることで、就労人口が減っているという背景もあり、今後もますます人手不足が深刻化していくことは間違いありません。

そんな中で企業の人手不足を解決することに大きく貢献しているのが、外国人労働者の受け入れです。

今後少子高齢化で、日本の就労人口が間違いなく少なくなっていくことを見越して、日本の政府も外国人労働者を受け入れるための環境づくりを進めているのです。

そこで今回は、人事の方でもあまり知らない外国人労働者を受け入れることによるメリットについて紹介していきます。

今後ますます高まる外国人労働者の受け入れ

現在日本という国は、仕事があっても圧倒的な人手不足による企業の倒産なども起きている状況です。 なぜ今後ますます外国人労働者の受け入れの気運が高まっていくのか解説していきます。

日本経済の先細り

国の規模というのは様々な指標で明確化することができますが、その1つの有力な指標として「人口」があります。人口が多ければ多いほど、働き手も多くなり国内での消費も拡大していくので、経済の成長も見込むことができるでしょう。

しかし日本は今後少子高齢化に加えて、人口減少が恐ろしいスピードで進んでいくと見込まれています。

2020年日本の人口は約1億2000万人程度といわれていますが、50年後には4000万人近く少なくなると政府も発表しており、日本の人口・経済は今後ますます先細りしていくことは間違いありません。

恐ろしいスピードで進む少子高齢化

日本は先進国の中でも、異常なほど少子高齢化が進んでいる国といわれています。老後の生活を保障する生活保障は、働いている就労人口によって賄われており、2020年現在では国民1人あたりが2人の高齢者を支えているといわれているのはご存知でしょうか。

しかしこのままのペースで少子高齢化が進んでいくと、50年後には国民1人で4人の高齢者を支える必要があるのです。

このスピードで少子高齢化が進んでいってしまえば、当然日本経済は成長することはできずに、高齢者の社会保障などを維持するだけにとどまってしまう可能性もあります。

減り続ける労働人口と増える後期高齢者達

少子高齢化によって、就労人口(働くことのできる20~65歳までの国民)は今後も年を追うごとに目減りしていきます。就労人口が少なくなっていけば、当然日本を支える中小企業の人手不足はこれまで以上になることは想像に難くありません。

もっとも、上記の問題を解決することができる手段があります。それは外国人労働者を受け入れることです。

外国から働き盛りの人を受け入れることができるようになれば、彼らが長期的に会社に貢献してくれることで人手不足に悩まされること無く企業として成長をすることができる可能性が高まるでしょう。

外国人労働者を受け入れることで得られるメリット

実際に外国人労働者を受け入れることによって、どういったメリットがあるのでしょうか。 以下で実際にメリットについて詳しく解説します。

人手の確保が比較的簡単

外国人労働者は中小企業であっても人手の確保が比較的簡単というメリットがあります。日本の就活市場は売り手市場であり、大手企業に人が流れやすいこともあるので、中小企業にとっては人材の確保が比較的難しいという面が否めません。

しかし諸外国では、日本とは異なり人口増加によって人手が溢れていることもあり、外国へと就職先を求めているというケースが目立ちます。そのため外国人労働者を雇い入れることを決めたとすると、売り手市場の日本人の人材を集めるよりも人手の確保を比較的簡単に行うことができます。

優秀なスキルを持った人材の獲得に繋がる

上記でも紹介したとおり、日本は少子高齢化で人手不足の一方で、外国では人口増加(特に日本周辺のアジア各国など)で人手が有り余っているという背景があります。

そのため優秀なスキルを持っている外国人労働者も、自国では就職ができないという現状があるのです。また日本ではまだまだ外国人労働者の受け入れ企業が少ないということもあり、他の企業に先んじて受け入れを進めると優秀な人材を確保しやすいというメリットもあります。

刺激的な人材による社内の活性化

外国人労働者を受け入れることによって、職場に大きな刺激を与えて社内の活性化に繋がるというメリットもあります。

まったく変わらない状況が続くと、社内でも閉塞感や慣れによる馴れ合いが生じてしまうというのはどんな企業も直面する問題です。そういったことを防ぐために、定期的に外国からの労働者を取り入れることによって、職場への刺激にすることで閉塞感・慣れを防止することは有効な社内施策にもなり得ます。

グローバルな市場を視野に入れられる

外国人労働者を受け入れる上での最大のメリットが、グローバルな市場を視野に入れられるようになるということです。上記でも紹介したように、日本市場は先細りが予想されるので、海外の市場を視野に入れるということは企業としても達成しなければいけない目標になります。

外国人労働者を受け入れることで、今までには考えてもいなかった市場を選択肢に入れることが可能です。言語や文化といった、海外進出の際には必須の考慮しなければいけない面を直接聞きながら対策を立てる事ができることは、大きなメリットになります。

日本人とは違った視点で事業ができる

外国人労働者を受け入れることで、日本人には無い違った視点を事業に取り入れることができる可能性もあります。

外国人労働者は、育ってきた文化や市場がまったく異なるのが最大の特徴です。そのため日本人には無い事業のアイデアや、視点を有していることがほとんどになります。

既存事業で外国人労働者をどのように働かせるのかというだけではなく、外国の文化・市場から考えて事業の新たな発展性は無いかという視点から外国人労働者を起用すると、これまでには思いつかなかった事業のアイディアが生まれる可能性も高めることが可能です。

外国人を受け入れることで生じるデメリット

外国人労働者を受け入れることで生じるメリットは上記に紹介しましたが、デメリットが気になる方も多いのではないでしょうか。外国人労働者の受け入れを検討するためには、デメリットの理解も必要です。

デメリットにはどのようなものがあるのか以下ではそれぞれについてみていきます。もし、これらのデメリットに対応できそうだと感じる場合は、外国人労働者の受け入れを前向きに検討することをおすすめします。

意思疎通が難しい可能性

外国人労働者を受け入れるにあたって、言語という壁は間違いなく立ちはだかります。

もっとも現在では翻訳アプリなども少しづつ利用できるようになっているので、ある程度の意思疎通には困らず対応可能です。英語などでコミュニケーションを取る事ができる人材が社内にいれば、その人に対応してもらう。

もしくはそもそも日本語を必要としない、海外向けの部署に配置するなど様々な選択肢が考えられるので、言語のデメリットだけに着目するのはもったいないかもしれません。

ビザの問題は見過ごせない

労働ビザの許可が下りるかどうかというのも重要です。 外国人を受け入れる際には、労働ビザが必須になります。そのため事前に雇い入れる外国人のビザが下りるかどうかは、必ず確かめておきましょう。

日本人とは異なる外国人の労働観

外国人を受け入れる際には、日本とは異なる外国人の労働観についても事前に把握しておく必要があります。労働の際にどういった点を重視するのかを、事前に把握しておくことで入社後のトラブルを防ぐことが可能です。

契約書などに記載できることは、しっかりと記載して合意をすることで問題を防ぐことが可能になるので、日本人を雇い入れる際にはあやふやになっていた点を明確化して契約を結びましょう。

まとめ

外国人を受け入れる際の企業のメリットについて具体的に紹介してきました。まとめると以下のようになります。

  1. 他国は日本とは異なり、仕事不足の国もあるので就職先を外国に求める優秀な人材も相対的に多くなる。
  2. 従来にはいない外国人を採用することで、社内・部署の刺激になる。
  3. 日本人とは異なる外国人特有の観点から、既存事業の発展や新規市場への参入ができる可能性が高まる。


日本人だけではなく、外国人労働者を受け入れることによって上記のような様々な恩恵を得ることができます。

日本人の採用に上手くいっていないという場合、外国人に目を向けてみると自社に最適の人材がいる可能性もあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。